マチネタ

  • 97号:マチネタvol.39
  • 発行日:2021年7月31日

今回は栃木県南部にある大平山の謙信平を紹介します。

モンテネグロ会館

栃木県南部にある大平山は、栃木市、大平町、岩舟町にまたがる古い歴史を持つ山です。山頂付近には謙信平と呼ばれる場所があり、そこに設置された展望台からは、空気の澄んだ日などは、東京スカイツリーはもちろん、都心のビル群、遠くは富士山を見ることができます。
謙信平の名前の由来は、越後の武将、上杉謙信とされています。戦国時代に、関東平定を競い対立していた上杉謙信と、小田原の北条氏康が、大中寺住職虎溪和尚の斡旋により、永祿11年(1568)9月、大中寺において和議を結びました。その後、上杉謙信は大平山に登り、関東平野を見渡して、その広さに目を見張ったという故事から謙信平の地名が生まれました。謙信平から見る景色は、霧に浮かぶ丘陵地の様であることから、「陸の松島」とも呼ばれています。

謙信平から見える富士山

春は桜に包まれる

大平山は、春には山櫻が咲き、秋には紅葉染まる名所として、多くの観光客で賑わいます。山頂近くには由緒ある大平山神社があり、その参道の石段はあじさい坂として知られ、シーズンには二千五百株のあじさいが石段を彩ります。謙信平の茶屋では、大平山の三大名物となっている焼き鳥、卵焼き、大平団子を楽しめます。夜は栃木、小山、古河方面の夜景も楽しめるスポットとして、定番のデートコースにもなっており、大人から子供まで楽しめる観光地となっています。

大平山の三大名物の卵焼きと大平団子

謙信平からの夜景

謙信平(けんしんだいら)
住所:栃木県栃木市平井町660


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