マチネタ

  • 88号:マチネタvol.30
  • 発行日:2019年4月30日

今回は栃木県野木町の野木町煉瓦窯を紹介します。

野木町煉瓦窯

旧下野煉化製造会社煉瓦窯(通称、野木町煉瓦窯)はホフマン式の煉瓦窯で、明治23年から昭和46年まで稼働し、赤煉瓦を生産しました。16の窯が円形に配置され、火が順番に回ることで、搬入から予熱、焼成、冷却、搬出までを繰り返し行えるようになっており、全室で約22万個の煉瓦を焼く事ができました。当時の姿をほぼ原形のまま留めており、昭和54年に国の重要文化財に指定され、さらに平成19年には近代化産業遺産群の一つに選定されています。




ホフマン式輪窯で現存するものは4基のみで、初期の円形は野木町煉瓦窯しかありません。長年の修復工事を経て平成28年5月より見学が可能となっています。見学では窯の内部に入ることができ、窯のスケールを体で感じることができます。窯の上部も見学可能で、そこにも迫力のある光景が広がっています。燃料となる粉炭を投げ入れていた投炭坑がいくつも並び、両脇には燃料を運んだトロッコのレールも残されています。2階の中央には天井までそびえる煙突部分が見られ、ダンパーの開閉により空気の流れを調整していた仕組みなどを知ることができます。



敷地内は地産地消をテーマにしたカフェレストランがあり、ピザや野菜サンド、カレーなど、リーズナブルな価格で楽しめます。

野木町煉瓦窯(のぎまちれんががま)
住所:住所:野木町大字野木3324-1


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