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先輩の声

最高の成長曲線を描け

柿田 志織

初期研修医 修了(令和二年度)
筑波大学卒業 / 神奈川県出身

悩む時間こそ、成長の滑走期間

3人姉妹の長女という柿田は、しっかり者の“お姉ちゃんキャラ”。聞き上手で、誰からも頼りにされてきた。

でも、時々、先輩から「もっと気軽に相談してくれていいんだよ」と言われることもある。その先輩には、しっかり者の心の中が、実は不安だらけだということが見えているのかもしれない。

そもそも高校時代に観たテレビドラマの産婦人科医に憧れたことが、医師を志したきっかけでした。そんなふわっとした気持ちで進んだ道だから、学生時代も、初期研修医になってからも、”こんな私でいいだろうか”という葛藤はありました」

忙しく立ち働く先輩医師を目の前にして、少しでも力になりたいけれど、何もできない。自分の無力さを思い知らされ、成長の実感もなく、精神的な疲労でぐったりする日々が、およそ半年も続いた。”私は何をやってるんだろう”。笑顔の裏側で、そんなふうに自分を責めることも多かったという。

ところがローテーションで救命救急センターに回ってから2ヵ月めのある日、変化が訪れる。

「心の中で、何かがつかめたという実感がありました。こんな場合はこれとこれ、このケースではこれとこれ、という具合に、パターン認識ができたというか。とにかく自分のやるべきことはこれだという認識がはっきりし、一日の終わりの後味がよくなったんです」

救急の現場の目の回るような忙しさの中、柿田はがむしゃらに体を動かした。それがよかったのかもしれない。

いや、考えてみれば、それ以前も、悩みつつも柿田は患者さんと向き合い、多くの手技をこなしてきていた。そうした一つひとつの経験が積み重なって臨界点に達し、柿田の目の前のもやが晴れたのかもしれない。例えば、外国で暮らすうちに、ある日突然、流暢に話せるようになっている自分がいるように。

「望めばいくらでもやらせてくれるし、やるしかないのがこの病院。とことん実践型なんです。だから突然大きく一歩を踏み出せた感覚があります。研修医にとって、おいしい環境ですよね」

今、柿田は医師である自分に自信を持っている。高校時代に憧れた産婦人科医もいいし、内科医、外科医も面白い。「どの道に進んでも、いい医師目指して、きっと前向きに頑張れると思います。」そう胸を張る姿は、本来のしっかり者そのものだ。

期待して欲しいこと
院内の雰囲気がよく、人間関係がいいので、とても仕事がしやすいです。困ったことがあってもすぐに相談できる環境です。
期待しないで欲しいこと
市中病院なので、多様な症例の患者さんと向き合います。初期研修医の頃から専門性を磨きたいと考えている方には、向いていないかもしれません。
応募を考えている方へのメッセージ
自分の頑張り次第で、いくらでも挑戦させてもらえる環境です。初期研修医のために、いろんな力を与えてくれる病院だと思います。