リハビリテーション科、脳神経内科

  • 医師名: 上野友之
  • 役職: 教育センター講師、リハビリテーション科科長、脳神経内科
  • 専門領域:日本内科学会認定医、日本障がい者スポーツ協会認定障がい者スポーツ医、日本神経学会神経内科専門医・指導医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本リハビリテーション医学会専門医・指導医

納得できる自分らしい人生を

当院の脳神経内科では、脳や脊髄、神経、筋肉の病気を幅広く診ています。力がうまく入れられなくなったり、歩きにくくなったり、ふらつく、勝手に手足や体が動いてしまう、こわばってしまうといった身体の動きに関することから、しゃべりにくい、のみこみづらいなどののどの動きの症状や、ものわすれ、うまく言葉が使えないといった考える機能の症状など、幅広い症状が、どこの病気であるかを見極めることが大切です。お気軽に、まずは相談してください。

脳神経内科で扱っている病気には、急速に進行する病気のほか、ゆっくりと進行しながらも根本的治療がなく、長くつきあっていかなくてはいけない難病と呼ばれている病気も多くあります。症状に応じて、患者さんの意思にあわせながら、伴走させていただいています。当院まで通院が難しくなってしまった患者さんには、ご自宅まで訪問させていただき、診させていただいています。

また、週に1日、ものわすれ外来を担当しています。認知症として治療が必要な場合もありますが、日常生活の工夫やちょっとした気配りで、生き生きと過ごせるようになる場合もあります。認知症に詳しい保健師、臨床心理士、社会福祉士とともに、すこしでも困りごとの解決につながるよう、一緒に考えさせていただきます。ものわすれの症状にて、日常生活での困りごとが増えてきたら、一度、相談してみてください。月に1回、第2水曜日13時30分から、境町社会福祉協議会2階多目的ホールにて、オレンジカフェを開催しています。認知症当事者の方、認知症の方を介護している家族の方、地域で暮らす方などで集まり、認知症になっても、安心して暮らせる地域づくりの一歩として、情報交換をしています。ぜひ、お気軽にご参加ください。

リハビリテーション科では、小児から高齢者まで、患者さんの機能回復を支える治療をしています。患者さんそれぞれの機能に応じ、個別に装具や義足、車いすの作成の相談、手足のつっぱりに対するボツリヌス治療、食べるための機能の評価、社会福祉制度の利用のための支援などを行っています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリテーションとあわせて、その人らしい生活が営めるよう、協力させていただきます。

残念ながら、入院での治療だけでは治らない病気も多くあります。それでも、地域で過ごし、できるだけ自分のしたいことをして、小さな幸せを感じながら、納得できる人生を送れるよう、脳神経内科、リハビリテーション科の両面から、全力で支援させていただきます。